関節炎対策

グルコサミンコンドロイチンの必要摂取量とは?

グルコサミン、コンドロイチンの原料ってなに?

 

グルコサミン、コンドロイチンについて調べてみました。

 

グルコサミンとは?


グルコサミンは体内で合成されるアミノ酸の一種で、ブドウ糖とグルタミンというアミノ酸から作られます。 関節軟骨の構成成分であるコンドロイチン硫酸やヒアルロン酸は、このグルコサミンから生成されるため、いわば関節軟骨の形成原料といえます。

軟骨が不足すると、関節を動かすたびに痛んだり、炎症を起こしたりする原因となります。年を取ると軟骨の生成がおいつかなくなり、関節の痛みを感じることがあります。

グルコサミンには変形性関節症や関節炎などにおいて関節軟骨を修復するほか、グルコサミンには痛みを緩和する抗炎症作用という効果もあります。

ところが、グルコサミンは、エビやカニ、ロブスターなどの甲殻類の外殻に含まれているキチン質から抽出されるため、通常の食事だけでは十分な量が摂れません。サプリメント等で効率よく補うのが良いでしょう。

エビ・カニのキチン質を塩酸で加水分解して単離、精製したものがグルコサミン塩酸塩です。したがって甲殻類のアレルギーのある方はグルコサミンの摂取は控えましょう。


 

コンドロイチンとは?

コンドロイチンはムコ多糖類の一種で、正式な名称はコンドロイチン硫酸ナトリウムといいます。グルコサミンと同様関節痛サプリメントとして変形性関節症や関節炎などに効果があります。
コンドロイチンの原料はサメ軟骨や牛、豚、鳥の軟骨部分から抽出されます。牛というと狂牛病が心配になりますが、狂牛病の発病原因となる物質は軟骨部分にはほとんど存在しないと言われています。

さ らに製造する行程でアルカリ処理などにより狂牛病を発生させるプリオンを不活発化させる製造方法がとられていることからサプリメントを摂取することで狂牛 病に感染する危険性は無いと言われています。実際に過去において牛を原料にしたコンドロイチンを摂取して狂牛病にかかったという報告は出ていませんので安 心していいと思われます。 むしろサメ軟骨の原料のほとんどは中国産で加工は日本というメーカーが多く、中国原料のサメ軟骨の品質管理、薬品の添加物については様々で注意が必要で す。

さらに注意すべき点として、サメ軟骨を原料としているコンドロイチンには「コンドロイチンを含むサメ軟骨抽出物」というあいまいな表現をしているメーカーが多く見受けられます。
その場合、純粋なコンドロイチンの量は通常その量の10%~15%と言われています。したがってコンドロイチンを含むサメ軟骨抽出物800mgという表示の場合に、実際のコンドロイチンの含有量は80mg~120mgという事になります。

 

第3者機関で非営利団体のコンシューマーラボ(消費者実験室)日本支社でいくつかのメーカーの成分を分析したところ「コンドロイチンを含むサメ軟骨抽出物」の量のうちコンドロイチンの成分が10%未満のメーカーもあったと報告されています。
メーカーに実際のコンドロイチンの量について問い合わせ、明確な答えが出てこないメーカーの物は避けたほうが無難と思います。 サメ軟骨から抽出されたコンドロイチンは臭いを伴うため、無臭な牛や豚、鳥から抽出されたコンドロイチンがアメリカ、ヨーロッパでは主流となっています。 最近では無臭のサメ軟骨から抽出されたコンドロイチンも開発されてきましたが原材料が高いのがネックとなっています。

 

含有量について

グルコサミン

関節炎を改善させるためには1日1500mgの摂取が必要とされています。 さらに細かく見ていくとグルコサミンには2種類の加工方法があります。

  • グルコサミン塩酸
  • グルコサミン硫酸
です。

グルコサミン塩酸1,500mg 中には1,246mg の純グルコサミンが含有されているのに対し、グルコサミン硫酸1,500mg には938mgの純グルコサミンが含有されています。
こうして数字の上だけでみますと1,500mgという同量のグルコサミンを1日の摂取量とすると、塩酸構造のグルコサミンの方が硫酸構造よりも多くグルコサミン自体を摂取できるがことになります。

 

コンドロイチン

サプリメントの表示を見ると2種類の表示があります。
  • コンドロイチンを含むサメ軟骨抽出物
  • コンドロイチン硫酸

「コンドロイチンを含むサメ軟骨抽出物」の中に含まれる純粋なコンドロイチンの量は10%~15%と言われています。 関節痛を改善させるためには1日1200mgのコンドロイチンが必要とされています。 したがって「コンドロイチンを含むサメ軟骨抽出物」の場合には 1日12,000mg~8000mgの摂取が必要になります。

 

 

含有量と価格の関係

1日に必要なグルコサミンの含有量は1200mg~1500mgと言われています。 グルコサミンの原材料はコンドロイチンに比べ安価なのでどのメーカーも1日の必要量の含有量を満たした商品となっています。


しかし、コンドロイチンの原材料は高いためなかなか1日の必要量と言われている1200mgを満たしているメーカーはありません。 最近では関節痛には1500mgのグルコサミンと1200mgのコンドロイチンが必要という事実が浸透してきており、各メーカーはグルコサミンとコンドロイチンの含有量を広告の全面に出してきているところが目立ってきました。


しかし上記のように1日に必要な量のコンドロイチンを作ろうとすると錠剤が大きくなったり、販売価格が高くなったりしてしまうため各メーカー苦肉の策として「コンドロイチンを含むサメ軟骨抽出物」1200mgなどという表現をして素人の消費者を騙すような表示をしています。


含有量の項目でも説明しましたように「コンドロイチンを含むサメ軟骨抽出物」に含まれる実際のコンドロイチンの量は10分の1(10%~15%)です。 いくつかの良心的なメーカーは「コンドロイチンを含むサメ軟骨抽出物」△△△△mg。
コンドロイチン硫酸▲▲▲mgという表示をしているところもあります。 コンドロイチンの原材料が大量生産などにより安価になれば市場に1200mgのコンドロイチンを含有した商品が簡単に見つけられるようになるでしょう。


関節痛で思うように歩けなくなった父の為にどのグルコサミン、コンドロイチンが良いか苦労して調査した比較表があるので添付します。参考にしてみてください。
グルコサミン、コンドロイチンランキングの表はこちら

 

 

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